転院して来られた犬の口腔ケアで使っておられたデンタルグッズで
1番多いのが
①指サックシート
コレは、歯の生えてない赤ちゃんや
歯を失った高齢者の方が使うなら良いと思うのですが
何故か犬猫の歯垢除去にと販売されているのを良く拝見します
日本の獣医大学では、まだ
授業では歯科の基礎カリキュラムは
基本取り入れられていませんので
獣医師が時々
.歯石が付かないよう〇〇という
サプリを使いましょう
とか
.指サックシートで歯を拭きましょう
とか
人の医師でも犬猫は
そもそも本来野生の時は
肉や魚をまるごと食べていたのだから、生肉や骨を嚙ませましょう!
こんなガムも歯磨き作用があります
だから
.ガムを嚙ませましょう
とか書いたり、テレビ等でも言っておられたりされておられたかたもおられました。
私がお知り合いになった
歯医者さんで動物園の歯の治療のサポートをされていた先生には色々お話をお聞きし、それは
間違いで硬い物を食べさせることで
、人より歯の構造が弱い犬猫は
歯が折れて神経がでたり、
歯根膜を圧迫して逆に歯周炎になったりすることを、お伝えしたら
「犬猫の歯について間違えて解釈していただ」と言っていただき
同じ考えを、最近人の歯科医さんで
言っている先生がおられると
鳥取の吉田先生をご紹介下さったりもして下さいました。
ユーチューブもご一緒させていただきました。

3500円位の本ですが、患者さん向けにも丁寧に書いて下さっています

かかりつけの歯医者さんも

まだご存知ないことかも知れませんので、歯の健康を先取りされたい方は超オススメです。

これの簡易分冊版も500円2冊組で

あります。

カラダの取り扱い説明書Ⅱ 飲み込み方と掃除の仕方: 咀嚼の癖 https://amzn.asia/d/7iOWzlY

今まで、犬に硬いものをあげよう!と書いておられたことを訂正して間違いを認めて下さるのは、大変
なことだったろうと思いますが
新しい出逢いに繋げていて
、考えを変更して下さったことは
より素晴らしいと感じます
こんな経緯で、犬には硬いガムや
蹄や鹿のツノとかあげる方が出てきた模様ですとお伝えすると
飼い主さん達は
「そうなんですね!」と納得して下さるようになりました。
あと、歯磨きだけして
歯石が付いてないなら歯医者さんに 行かなくて良いのか?
人の歯周病学会
https://www.perio.jp/
のQ&Aを見てみました。
↓↓
歯周病を予防するには歯の表面や歯と歯の間、歯と歯肉の境など、かなり行き届いた歯磨きが必要です。本人は充分磨けていると思っていても、実際には歯ブラシだけでは不充分な事がよくあります。
そのために、歯科医師や歯科衛生士による各個人に合った歯ブラシと補助的な清掃用具(フロス・歯間ブラシ等)による歯磨き指導を受ける事をお奨めします。
以前犬を飼われておられる
歯科医さんから
歯石除去の道具の開発に協力してほしいと
「人用ではなく犬用スケーラーやキュレットを作りたい」と
仰って来られた中部地方の先生がおられたのですが、
「そもそも犬(猫も)は
歯周ポケットの測定も
歯科レントゲンも麻酔しないと
出来ないので、まずは歯に詳しい獣医師を紹介させていただくので
お飼いのワンちゃんが歯周病になって居ないかが心配なので
一度麻酔して診察&治療を受けてみて下さい」とお願いしたことがありました。
小児歯科医の先生だったからなのでしょうか?
歯石が付いてないと、歯周病特に歯周炎になってないと
歯科医の先生でも思ってしまわれるのかなぁ?と思ってしまった出来事でした。
その先生が使われていたのが
360度歯ブラシでした。
色々なメーカーがありますが
こんなタイプです

当院でも、転院して来られたワンちゃんで、2番目に使用されていたのが、このタイプの歯ブラシでした。
.歯磨きしていたけど、歯磨きを嫌がるようになってきた
.歯石はないけど、口が臭う
と仰っての転院が多いです
 

歯石はほとんど付いて無いのが特徴だけど、全て歯周炎になっておられました

歯周病には

歯肉炎と歯周炎があり

歯肉炎は見えてる歯肉の上の場所の

歯周病菌でなります

歯石には

2種あって

①歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)=歯茎の上に出来る歯石

②歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)=歯茎の下にできる歯石

コレは歯科医の先生なら当然ご存知てすから、

やはり麻酔?を犬にかけることが嫌なのだろうか?

歯磨きに自信がおありになるのは

確かなのだろうけど

歯磨きが出来ていたら

歯周炎にはならない

とは思っておられないだろうと思うし、

犬猫を飼っておられない

知人の歯科医さんや歯科衛生士さんは、犬猫レベルの歯磨きと

犬猫の歯周炎の酷さを知ると

予防歯科処置は3ヶ月に一回は必要ですねー

と仰って下さったりもしました。

因みに当院では

猫なら

ワンタフトとかの

ポイント歯ブラシのみ

とライオンの

ヘッド小さくて、奥歯の大きな歯を狙うのに、頬の中に入る位の

毛先の細いのが良いと思います。

指サックや360度歯ブラシでは歯と歯茎の境目を狙えないのです

うーん

歯科医の先生でも犬猫の歯ブラシに

360度歯ブラシを使ってる方がおられるのが、不思議だなぁと思うのです

360度歯ブラシを使ってる犬猫達を

プラークチェッカーで染めて

飼い主さん達にお見せするのはそんな理由です