猫の口が赤かったら口内炎でステロイドまたは免疫抑制剤、効果ないなら抜歯?のその前に歯周病の評価をしよう!

 

 

 

 

 

 

 

先日,7歳のメークーンの猫さんが お口が赤いと来院されました。

昨年、歯石があるとのことで、他院にて歯石除去をうけられました。

 

その後,だんだん口が赤くなり、口内炎と診断されたのですが、心筋炎の可能性があるので

抜歯は難しいだろうということで、ステロイドを投与しはじめたそうです。

 

そのご、どんどん口は赤くなっていき、血も出るようになってきたそうです

今年にはいり,ご相談をうけ、診察すると

歯石はなく,綺麗な口に見えたのですが、たしかに歯肉が何箇所かまっかでした。

 

歯肉が何箇所か赤いと、口内炎と読んでもかまわないのですが。

 

さて,先日 麻酔をかけて歯やクチの精査をしました。

猫の歯は人と似ていて、30本あります。

この猫さんは きょうだい猫さんと暮らしていて、奥歯が一本

生えてなかったそうで、29本でした。

 

一番おくの 見えづらい場所なのに良く観察され、すごいです!!

ここまで 観察されていた猫の飼い主さんは 記憶にないです!

 

 

歯周病の検査は こんなことを やるのが 人も犬猫も共通です

 

・視診 見てみる

・フロープで歯周ポケットの測定

・歯科レントゲンで、歯の周りの 歯の状態や骨の状態を調べる

・エキスプローラー(探査針)で歯の欠損部分を探る

 

などが基本作業となります

 

この猫さんの場合(代表的なのを写真掲載)

・たとえば左上の一番奥から2番めの大きな歯が歯周炎で歯の根の象牙質が3ミリ露出して、歯周ポケット3ミリあり

ました。その隣も歯周ポケットがあり、出血が多かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・左下の犬歯からうしろは、右下と比べて一番奥は歯根が溶けたり(歯周炎でも、溶けることがあるので原因は不明)犬歯の後ろの歯は

吸収病巣をおこして、骨と癒着していました

将来、上の歯だけ ぼろっととれるでしょう。今は歯が半分消えている(吸収)されている状況です

一番右なので、ブログに貼ると 画像が切れ残念ですが

どうやったら 映るか ちょっと不明ですみません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

反対の同じ場所は こんな感じ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを知った上で 抜歯するにしても  歯科レントゲンで確認しないと

グラグラしないので、抜歯しませんでした。

とか 飼い主さんにお話することになるのかも しれません。(飼い主さんから聞いた話ですが)

 

獣医師は、まずは,歯科をやるなら 歯科レントゲンは持つことです。

 

ある、外科の獣医さんと 歯の話をした時

「抜歯する歯位、高性能のレントゲンでわかります」とか「CTあれば抜歯する歯はわかります」

とかおっしゃったのですが、CTは歯科専用ならよいのですが、

日本の獣医大学や大きな動物病院にあるCTは

人用で、歯科用は存在してないそうなので 頭部やクチの骨の腫瘍は診断可能だけど

歯周炎の診断はかなり重症でないとわかりません。

 

私がアメリカ獣医歯科の専門医さんに

習った23年前位の時点でさえ犬猫も抜歯だけでなく、歯周病の再生治療もある時代です。

 

犬猫でも歯科の基本知識や道具は最低限要で、歯科をやるなら それなりのグッズ 最低限

歯科レントゲンは買ってみて 練習してみて、使うべきです。

 

もちろん、歯周炎の治療をしても

口内炎は 免疫の病気のひとつとして、存在するのかも

しれません。

 

 

でも、これだけは言えます

獣医大学では まだ 歯科の基本授業はいまも  あっても 2つか3つ位の獣医大学だけ1単位だそう

 

もちろん 技術は 私もふくめて 様々です

 

 

い主さんはそのことを,知って 

・ホームページやブログで 歯科の基本道具をチエックして

みること

 

・歯石をめやすに 歯の治療や予防歯科をスタートしないで

子犬 子猫の時から 歯科検診をうけ

歯周病予防には1歳すぎたら  いつでも

せめて2歳半位までには PMTCをやっていくのが

私の 長年の経験から 歯周病の予防の鉄則かな

と感じています。

 

もう,25年はやって 2代目 犬猫達も

歯科ケアをやってきたので、 それが

適正な方法だと感じてやっています。

 

麻酔かけられてなくなった時は

私達が、動物達の歯とかを治療してあげられなくなった時です

 

どうぞ 一日でも早く犬猫の歯やクチのこと

こわがらないで、考えてみてください。

 

高齢犬猫の麻酔を したくないのは

実は 獣医科だと思うのです。

 

でも、歯や耳が悪いと気がついた飼い主さんは

「早く 治療してあげてください」

とおっしゃるのです

 

私の犬の最高齢は20歳

 

猫は23歳です。その猫さんは

15歳で食欲なくて転院されてきて、 飼い主さんが

やる!と決断されたのは なんと20歳だったんです

 

トホホと思いましたが,クチからはみ出そうな位の

歯石がいっぱいの猫でしたが歯石除去だけで

すんで 歯をぬくような ひどい歯は

ありませんでした。

 

耳も 真っ黒でしたが、鼓膜も無事で

細菌の治療をしただけで すっかり きれいな耳になってしまったのです

 

飼い主さんは 麻酔がこわくて 5年間も 迷って折られたのですが

これは ラッキーな部類だとは思うのですが

 

気持ちは わかるので、考えてみてくださいね。

 

 

 

 

 

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猫ちゃん、吐く=毛玉=繊維の多いフードやオヤツやってませんか?

当院では.猫を飼ったらまずいうことは

 毛玉が詰まると思って、高線維のフードを猫にやらない、買わないようにとお伝えしています
便秘の原因には人も猫も色々あります

 

繊維不足だけでなくて、水分不足も多い

中には腸の動きの悪いのもいますが

 

まずは、色々考えるより

圧倒的に水分不足は多いです。

 

私は25年前以上に

カナダの元猫学会の会長さんの

バーバラ先生のセミナーをお聞きしたのがキッカケ

 

バーバラ先生は当時から

猫に毛玉のフードはやらないこと、むしろ逆に便秘にさせる、脱水が1番の猫の便秘の原因! 

とおっしゃっていて

 

若き私は、感動して本気で猫の飼い主さん達に

ソレを言いまくり、脱水をフードの水ましや

通院で気楽に点滴することで、

吐く猫の便秘を治し、元気にしてきました!

 

 

歯石予防のフードも、ドライ食べてて予防にはならない!

から、フードは売れませんでした

 

それは今も

経営的にはアカンですが、毛玉フード買ったらアカンよって言ってるのに、歯石に効くフードなんてあるワケないやん

そもそも歯石予防は歯周病とはあまり関係ないし

ドライフードや煎餅食べて

歯周病予防になるとは、歯科医の先生は

言わないですよね?!

 

獣医師さんだけ、言うのは特に日本は

歯科の基礎授業が今もないからですね

 

アメリカでも、動物歯科を勉強されてないと

日本と同じ感じということです

というより、療法食フードを売らないと

経営には+にならないから、いかにどのフードを販売するかは、学会の経営セミナーや

フードメーカーさんと獣医さんのコラボ無料セミナーは、ランチョンセミナーとして必ずあるので、販売のヒントにするために、人気があります。無料のお弁当も付いてきます。

 

私だって、一応経営は大切だし、ランチを買いにいかなくて良いので、お弁当も食べたい(^_^;)

から参加します

 

でも、うちの猫の飼い主さんには、毛玉予防や便秘予防や吐き気予防に高線維フードはずっと出さないです。

むしろ、買ってはだめだよ

なぜならと色々お教えしています。

 

病気にさせたくないから

 

あと、便秘=便が出ないんじゃないこと

覚えてて!

とも伝えます。

人もそうです。

 

https://jp.rohto.com/learn-more/gastrointestinal/benpi/korokoroben02/

 

飼い主さんは、犬猫が食欲なくて、便が作られないようになると、便が出ないので

便秘です!とおっしゃることが多いです

 

人なら、そんなこと言わないだろうと思うのだけど、感覚が違う感じです

 

特に猫は、繊維の取り過ぎ、与えすぎで

便が太く、固くなって  便秘?!出づらいのが多いです

 

繊維取り過ぎ便秘です。

フードメーカーの宣伝にはこんなうたい文句で

 

・毛玉を吐く猫

・便秘

・吐く猫

・インドア猫

・肥満猫

沢山ありますよね!

私がフードの会社なら、飼い主さんの気になるポイントを、キャッチコピーにして販売します

 

売れないと困るから。

 

こんなフレーズの書いたフードは

ほぼ繊維たっぷりです

 

可哀想だなと思うのだけど(^_^;)

メーカーさんは強いし

フードを売ることは、動物病院では

死活問題です。

 

私も、バーバラ先生に出逢わなかったら

飼い主さんに、フードを勧めてたと思います

経営だって楽だったろうな

 

バーバラ先生の言う事を信じて

フードを勧めないで

吐き気や便秘の猫を治してきたので

自信があるのです

 

勿論逆流性食道炎の猫も多いです

 

それはその内服やるけど

圧倒的に便が固くていきんで

吐く猫は多いです

 

他院の転院してきた猫達さんです

 

例えば、このペルシャさん

便の大きさが1,8センチ位はあります。

 

うちの猫がこんな便をしたら、

出すの大変だ!と思える大きさです

 

高線維のフードを食べ、毛玉用のオヤツをたべ

色々繊維のオヤツもあげてたそうです

 

そして時々便がでづらくなり

点滴したり

 

で、でかいウンチ!

 

 

元々、膀胱炎で来院されましたが

それは抗菌薬と抗炎症剤で良くなってきました!

 

でも、元々は便が固くてお尻すってて

その便か膣とかから膀胱炎を起こした疑惑でした

 

新しい高線維のフードを買ったばかりなのでせめて、半分にへらして、綜合栄養食の缶詰とかで補いつつ、皮下点滴に来院して脱水を補いつつ、

大きな便を出してしまい、その後スムーズな柔らかい便がでるよう、サポートさせていただきたいと思います

 

どうぞお大事に!

 

 

 

 

 

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猫の吸収病巣にレーザーは必要?

先日、猫の飼い主さんからお電話があり

他院で猫さんが吸収病巣にはレーザー治療が必要で、何十万も必要とのことで

当院はされていますか?とのお問い合わせがありました。

 

お答えは、「猫の吸収病巣にレーザーは必要無い」 です

まずは、そこの動物病院に

歯科レントゲンや、デンタルユニットとか基本的な歯科の治療や検査道具があるかホームページでチェックしてみて下さい。

あとは、レーザーを使うのは

その先生の経営方針かなと感じるのですが

私の存じ上げている

アメリカの獣医歯科の先生は使われません。

 

その吸収病巣のステージを歯科レントゲン等でキチンと調べて、必要な処置があれば、しますし、必要無ければというか、猫さんが痛みを感じるレベルでなければそのままで大丈夫と飼い主さんにはお伝えしています。

 

もしかして、他の歯周炎とか隠れた歯周炎があり口の粘膜が赤いのを吸収病巣と間違えて診断されて無いのか心配です

 

なぜレーザーが必要と思われるのかな?

わかりませんが、歯科に詳しい獣医の仲間の先生達も基本不要だとおっしゃっておられたので

そ私だけの見解ではありませんので

また検討されてみて下さい。

 

 

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歯科の証書3枚と獣医師が歯科を学ぶには?!

さて、何回か書きましたが獣医大学では、今も歯科の基礎授業はありません。

2校位でアメリカの獣医歯科専門医の先生による授業が1単位だけ

認められているのは聞いたことがありますが、それも3校だったのが2校に減らされたとは聞きました。

 

昨年も、動物の歯科を教える人員不足ということで、カリキュラムからは外されていると、獣医大学の先生からは聞きましたから、セミナーとかで少し教えて貰ったとしても、獣医大学のカリキュラムに歯科の基礎教育が入っていないのは変わらないようです。

ただ、6年制の人の医学部もそうなので獣医学部だけが変なわけでは無いし、獣医は人以外の動物全般を勉強しないと国家試験には受からないので、さぼってるワケでは無くて学生時代日々忙しかったことはお伝えしたいと思います。

 

さて、私の歯との出逢いは

1995年位に、他のアメリカの獣医歯科専門医のPeter Emily先生の口腔外科セミナーが2年間で合計4日間あり受講したことで、衝撃を受けて歯の世界へハマりました。

 

犬猫も人と同じ歯科治療が出来るんだ!

そのセミナーでは

 

口腔外科だけを習ったので、

 

そこから1996年頃から、

 

外科は比較的得意だったので、

 

くしゃみをしている犬達の上の犬歯を抜いたら、色々抗菌薬をやってもくしゃみが止まら無かったヨーキーやプードルとかの飼い主さんに、とても感謝されて有頂天になった頃でもありました。

でも、その時は勤務医でもありナント

 

歯科専用レントゲン無しに犬歯だけ抜いていました(汗)

歯4日間口腔外科だけ習ったので

 

歯周病の基礎の勉強もなく、歯を抜いて縫う方法とかを習っただけなので

 

私は、プローブの存在も当時は知らず明らかに歯周病になってる上の犬歯だけを、偉そうに抜いて

 

私は口腔外科が出来るのよ

と思いこんでいました。

 

他の歯の歯周病はどうだったんだろ?!

 

その時の犬猫達と飼い主さん達には

 

稚拙な知識で治療してしまい

 

ごめんなさい!と今もココロの中で懺悔しています。

 

さて、今回の

 

私の歯科の証書シリーズ

2002年からのですね

 

これは、割りと飼い主さんが

小動物歯科研究会のレベル4なのですか?すごいですねーと言って下さるものです。

 

 

でも、

これは4日間の授業と

4日間の実習と、研究会発表で貰えますので、そんなに難易度は高くなくコツコツ行ってやればいただけるので、歯石除去をされたりしている獣医さんや、歯科の基礎を学んでみたい獣医さんには、せめてレベル2か3位まででも学んでみられたら良いと思います。

 

学ぶことは

レベル毎に違って

 

レベル1

 

一般臨床医が少なくとも知るべき口腔内解剖、生理に関する知識の習得

 

口腔内検査法(X線検査・プロービング・探針検査)の理論

 

予防歯科処置の理論とその実際(麻酔を含む)

 

ホームケアーに関するクライアント教育

 

レベル2

 

口腔内X線検査の実際と読像

 

抜歯術(単根抜歯・分割抜歯・粉砕抜歯)の理論とその実際

 

歯周外科処置(フラップ形成・フラップ移動術・歯肉成形術)の理論とその実際

 

レベル3

 

歯質欠損部修復法の理論とその実際

 

歯内治療の理論と直接・間接歯髄覆罩法・断髄法の実際

 

レベル4

 

保存的歯内療法(抜髄充填法)の理論とその実際

 

 

 

この講義と実習を

 

1日ずつして下さいます

 

参照はコチラです

 

 

https://www.sadsj.jp/activities#level-nintei-koushukai

 

 

私は番号10だから10人目だからスタートしたばかりの頃。

一度コースが終わっても納得感なくて

「練習したいので、レベル4をもう一度受けても良いですか?」とお願いしたら、当時は申込みをする人も少なくて、許可していただきました。

今では、人気で春に申込みスタートして先着順!らしいです。

歯科を勉強する方が増えてきたことは嬉しい限りです。

 

私としては、2回レベル4をやっても〔勿論、私個人の問題です〕、手順の復習にはなったなと、コレは本番とな違うんだもの!そりゃそうだと改めて確認した気持ちを今でも覚えています。

 

そんな私に、感慨深い歯科の証明書がこの2つ証明書です

 

 

 

2016年と比較的新しい?!ですが

このアメリカの歯科専門医の先生の勉強会には、歯科研究会に入るより前から勉強させていただいてきました。

というか、この先生が当時は

小動物歯科研究会に入られていたので入ったのがキッカケです。

 

このレベル4を取る前の

1999年から

毎年アメリカ獣医歯科学会でやっていた歯科のトレーニングコースを

3年間かけて受けました。

 

毎年10月アメリカ獣医歯科学会があるのですが、その直前の2001年9月11日にアメリカのニューヨークで飛行機テロがありました。

その時は、ニューヨークからは離れていたのもあり、学会は無事開催されましたが、勉強会の仲間の先生は行くのを中止された方もいたり

飛行場では、検閲?がキツくて

アチコチに拳銃を持った警官も沢山いて靴をぬがされチェックされたり、顔つきの怪しい男性の先生は(笑)別室に連れていかれて厳しいボディチェックを受けたりと、飛行機の乗り換えがとても大変でした。

 

そこでのトレーニングコースは

朝8時位から夜の5時位から

猫の抜歯だけとか、犬の抜歯だけとか、うさぎの歯の抜歯だけとかを

リアルにトレーニング実習ができます。

英語がすごくてきたのか?と聞かれるのですが、歯科の実習に必要な単語だけ覚えていたら、あとは手順は日本でも勉強していたので、授業や日常会話よりは、何とかなりました。

そこにはアメリカだけでなく、ヨーロッパやオーストラリアやフランスとか各国の歯科を勉強したい獣医さん達が集まってきていました。

アメリカはやはり、動物の歯科でも先進国なのです。

 

言葉で一番難しいのが、アメリカの歯科学会は金曜日から日曜まであるので、その中日の土曜の夜に

ガラディナーという、パーティーがあるのですが、そこで他の国の獣医さん達と普通の会話をするのが、一番難易度が高くて、いつも英語を勉強しないと!と思っていました。

私が参加して記憶に残るのが

サンディエゴ動物園やモントレー水族館を夜に借り切って、パーティーをしたことです。

動物園では、外でやったので

象の檻の前辺りがメイン会場でした。

水族館では屋内てした。

アシカやラッコも歯を折って歯科の獣医師は治療するのですが、犬猫だとエリザベスカラーで歯茎を糸で縫ったのを数週間保護するのですが、アシカとかラッコは水中に潜ってエリザベスカラーが難しいので、治療がとても困難とお聞きしました。

貝殻をかじるのも、歯が折れて顎とか骨に菌が入ることになるので

自然の中で生きていくって大変何だなぁと思ったものでした。

 

さて、アメリカの獣医歯科学会のトレーニングや授業は

証書も何も出ないし、何回受けても勿論構わないので、結局何もありません(汗)

 

さて、この2枚の奇跡的な証書!は私の宝物です

 

何回も何年も先生の授業やトレーニングを受けさせていただきましたが

この時は、なぜかこの証明書を出して下さったのです

 

先生は、私達の学術用語使い方や技術にもとても厳しい方なのです。

「あなた達がどこまで出来るかは私には、わかりません!どれだけ自分が練習して勉強してるか自分の胸に聞きなさい!」と言われたこともありました。

セミナーに出ただけで、出来るワケ無いし、そりゃそーだ!とみょうに納得した記憶があります。

 

なので、私はこの証書を渡された時には、先生の健康に何か問題がおきたのだろうか?!とドキドキしてしまい他の先生に

「先生、どこか体調でも悪いの?!」と本気で心配してコッソリ聞いたことを今も覚えています

答えは「大丈夫と思う」でした

 

ちなみに、これは小さい私塾なので、他の獣医さん達が希望しても入れないのでお名前とかぼかさせていただきます。掲示もだめとご指摘あれば、その時は削除します(汗)

 

当時は、東京の先生の小さな部屋で全国から8人位の獣医さん達と集まり、関西からは私だけ参加させていただいていました。

私は東京に始発で出て、夜中に帰るか夜行バスで翌朝の診察に間に合うように帰っていました。

 

そこでは、1日ワンテーマで犬猫やうさぎやモルモットの頭部の解剖から、歯科道具の研ぎ方から

歯科の基礎の基礎からコツコツと厳しく教えていただきました。

毎月東京に10年位?は通ったかと思います。

歯医者さんが獣医さんになった人も拝見したことがありますが、

その方は4年生?位から転入みたいだったので、基礎の学問のあと歯科オンリーの勉強をするなら3年間位は必要なのでしょうね。

 

 

行く前にも、それまでの復習や

そのテーマの責任者になると

資料を作っていく必要もあり、

2人の子供も小さかったこともあり

早朝に起きて勉強するクセがついたのもその頃からです。

 

先生に怒られるのが物凄く怖く、破門されたくなかったのもあり(汗)人生で一番勉強していました。

子供の頃から、あんなに勉強していたら今ではさぞかし賢かっただろうと自分で感心していました。

学生時代の先生や両親に深謝します。

 

歯科の勉強を通じて、1つのことを極めるということの難しさを肌で感じることが出来たことは、私の他の科目の勉強をすることに何よりの学びになったことは

間違いありません。

 

先生の処の勉強会には20年位入らせていただいていて、最初の出逢いは1997年の先輩達と泊まりでまだ専門医になる前に、アメリカで動物の歯科を勉強してる先生の勉強会をやらない?先輩の先生達とホテルに泊まり勉強会をしていただいたのが、キッカケで先生のことを知り、私が歯科をやりだす何年も前に、既にカナダやアメリカに渡り勉強されておられた先生がおられたことに、衝撃を受け、スゴイなカッコイイ!この人についていきたい!(笑)と思ったことを今でも覚えています

 

 

 

昨日は、皮膚の勉強会に行き、他の獣医さんから、少し歯に絡んだ目やに皮膚の質問をしたのあり「歯をメインにされてるのですか?すごいですね!」と声をかけていただきました。

その先生に

「歯科のレントゲンはお持ちなのですか?」とお聞きしたら「持って無いので、出来るだけ歯を抜かないように気を付けています」

とおっしゃいました。

私は

「歯科のレントゲン買って撮影のトレーニングしないと、歯周病の歯も見逃してしまっていますよ」

と余計なことですが、お伝えさせていただきました。

 

その先生は、正直な気持ちを言って下さいましたが、これが、今の日本の獣医師の先生達の歯科の現状だと思います。

 

歯石除去するなら

 

最低限歯周炎のチェックは必要です。

それには

.プローブ

.歯科のレントゲン

 

が必要です

 

昨日のように

皮膚や眼科でも難しい症例は

皮膚専門医や眼科専門医

等に紹介するこの時代に

歯科は専門医の先生は一人だけなのですが、

動物の歯科を色々な方法で勉強したりされている獣医師は

増えています。

基礎なら小動物歯科研究会レベル4も

ベーシックな基礎を学んでいる方の指標になると思います。

色々な場所で歯科を勉強する

獣医さんは増えています

 

私も含めて、お互いの技術のレベルは

しることは難しいです

 

なので飼い主さんには、

最低限

この2つの道具を持っている獣医さんで歯石除去をされることが

自衛手段と思います

 

 

そうすると歯科の基礎をやってない獣医さん達は少しずつ

 

.道具を買って勉強してみよう

とか

難しいから歯科の詳しい獣医さんに紹介するとかもされていくのでは?

お思うのです。

 

まずは歯科レントゲンを持って歯石除去してくれる獣医さんを増やそう!

が私のもう一つの、人生ミッション

と思っています

 

歯科は、犬猫うさぎは、頭が人と違って歯が動脈や目に近くて、

技術がいくら進歩しても治療が

難しい科目です。

人と違って虫歯がほとんどなくて歯周炎や歯の生えてる骨の腫瘍の治療がメインになります。

 

なので、歯の治療より、口腔外科というになるので他の科目より難しいと私は感じています

しかも犬猫の8割がなっている歯周病が相手で。なので、勉強しても損は無いと思うのです

だから、私は皮膚や耳の治療に力を入れている今

若い犬猫が皮膚や耳の痒みやトラブルで来院して下さることで

早期に犬猫やうさぎの歯のことを

お伝え出来るようになってきているので、やっと私の長年の

目願いであった、早期からの予防歯科PMTC

を知っていただけるようになってきました。

 

ホントは子犬の子猫の乳歯の小児歯科から

かみ合わせや、乳歯がキチンと全部生えてるかとか、遊び方も指導していけたらと

思うのですが、中々子犬子猫から来てくれてはいません。

 

 

歯科の難しい治療ができる獣医師は

 

圧倒的に少数で、皮膚や耳のビデオオトスコープ治療よりは、

 

口腔外科手術なので、トレーニングにも時間が必要ですし、

 

向き不向きもあります。

 

 

 

私も、難しい歯周病の口腔外科や

 

は歯が折れては歯内治療とかになると、3時間以上かかることもあり1日何頭も体力的にもこなせません。

 

 

 

証明書はどうでも良いけど

 

飼い主さんは指標になるものが無いと不安だと思うので今回改めて出してみました。

 

 

 

犬猫も人と同じように歯石を目安にしない予防歯科をスタート!

犬猫なら

 

2歳半までが最低ラインかなと感じています、

 

思いついたら吉日

 

 

さぁ!

 

あなたの歯石除去されてる

 

獣医さんは

 

歯科レントゲンを持ってるでしょうか?

 

 

 

たまに外科の得意な獣医さんは

 

「歯を抜くのに高解像度の

 

うちのデジタルレントゲンがあれば、抜く歯位判ります」

 

とか

 

「CTあるので大丈夫です」

 

とおっしゃるのですが

 

私は「そうなんですか」位でスルーさせていただくようにしています

 

 

 

だって、

 

抜かない歯周病の治療も出来るのは

 

犬猫の世界も私が歯科を勉強スタートした頃から普通にアメリカでは

 

やっているし、それには歯科レントゲンは必須アイテムなのは人も同じ

 

 

 

しかも日本の動物病院や獣医大学のCTはすべて人用で、歯科用のCTでも無いのです

 

 

 

普通のCTは頭や歯の周りの腫瘍の拡がりとかには有効ですが、歯周病でも骨の歯周炎はハッキリ判らないのです

 

 

 

何はともあれ動物病院の掲示板の

 

歯石を取りましょう!

は、もしかして要注意ワードでは無いかと思います。

道具をホームページでチェックしてみましよう!必ず持っていたら、どこかに書いておられます。

 

 

 

当院に転院して来られる

歯が悪いと飼い主さんが気が付かれるレベルの犬猫の飼い主さんは、私の説明で

その犬猫達の

歯周病の酷さを目の当たりにすると

 

「自分が無知な為に可哀想なことをさせてしまった」と泣かれてしまう

飼い主さんも多いのです。

 

当院では検査せずに

基本いきなり抜歯はしません。

 

なので、検査の後の治療の日には

心配になられ、その子を抱きしめて、

中々離れようとはされない方もおられました。

 

でも、治療が終わって一週間もすると

傷もいえて

めちゃくちゃ元気になり、

食欲もグンと増してくるので

「泣いてたのは何だったんでしょうね!」

と笑顔になって下さいます。

 

でも、もっと早くきて下さっていたら!

飼い主さんも泣かせることなく、

犬猫達は痛い思いもさせないですんでいました。

うちの犬猫の患者さん達と飼い主さんとで25年間一緒に歯を言う通りやってきて下さったことで、2代目も診させていただけ

予防歯科の仕組みには、ある程度の

自信はあります。

 

歯石を目安にしない予防歯科

 

子犬子猫からの

小児歯科を

 

どうぞ、全国から歯の為だけても

きて下さいね

 

お待ちしています。

 

 

 

しかも獣医さん達は、ワザと歯石除去をされてるわけではなくてほとんどの獣医さんが、私の知人の獣医大学の教授でも、歯科を勉強されてない方だと

 

「犬猫の歯石取るだけではだめなの?」

 

ときいて来られるのが、まだまだ普通なのです。

 

それは、私の知人の医師の方でも

 

自分でも歯磨きしていたり、

 

「歯磨きグッズのとても良いのを買ったよ!」と言って

 

歯医者に行く必要を感じない方が多いので、医師も獣医師も歯科に関する知識は大差ないのだなと思います。

 

この本には、日本一歯に詳しい

内科医として西田先生が

色々医療従事者向けに書いておられます

 

 

 

この本には

歯周病菌が

母体の子宮や産道で血液感染することもちゃんと書いておられます

犬猫も、胎盤で子供を育てるのですから同じだと思います。

 

一般の方も一度読んでみられたらいかがかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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犬猫の歯磨きグッズ!それ使ってて大丈夫?!

  1. ご注意!
  2. 犬猫の歯周炎のなり方や
  3. 予防法は人とまったく同じ!その犬猫用として売られてる歯磨きグッズ、子供用のを転用して販売してるのかもなぁ?

と思われる物が沢山あります。

10年以上前位

ライオンさんの動物担当の方が、東京のアメリカ獣医歯科さんの勉強会に来られていました。

その時に、高い歯ブラシだなぁ!と

思っていたのですが、担当の方が

「先生、この歯ブラシはプラスチック部分を金型から作ったので

元手がかかっているんです。先生達が沢山販売してくれたら、安く販売できますよ!」

と言われました。

その時は、プラスチックを金型から作ることも知りませんでしたが、

色々な犬猫用の歯磨きグッズを取り寄せたりして拝見してみると、「あーこれは、この子供用のグ歯ブラシの毛先をカットしたんだな」とか

「ケースを変えたのね」と思われる犬猫の歯磨きグッズであることが、判ってきました。

 

そりゃそうだよね。

 

  1. または、犬猫ように獣医師が監修して作りましたと書いてても、
  2. この獣医師さん歯周病のことは良く判らず作ったんだろうなぁとか。
  3. 特に360度歯ブラシは、歯周ポケットには当たらないので、なぜこの先生はこれを推薦しちゃったのかなぁ、病院の宣伝にもなるから断われ無かったのかなぁ(汗)私も
  4. 言われたら、ついつい推薦してしまったりするかもなぁ(汗)なんて経営も考えてしまったりします。
  5. 御自分で犬猫の歯磨きほんまにしてるのかな?
  6. と思いつつ、犬猫用の歯科グッズを見て考えてしまいます。

 

選び方は、その犬猫用の歯のグッズを「大人のあなたが、それを自分の歯周病予防に使うか?」で大丈夫です!

 

因みにうちの犬の飼い主さん達は歯間ブラシやフロスを使う方も増えてます。

 

私の小型犬用へのお勧めは、歯ブラシの高さが低いので、奥歯にいれやすいライオンの犬猫用の先がテーパーとかになってる歯ブラシと、人用のワンタフト歯ブラシです

中型犬以上なら、

人用の歯周病用の先がテーパーになっている歯ブラシを、使いやすいように、その犬のおおきさに、歯ブラシの毛をペンチで引き抜き

コンパクトに変身させれば良いです。これに、ワンタフト歯ブラシも併用して細かい処をブラッシングします。

コツは3つ!

 

①歯磨きをしようとする飼い主さんの顔が怖くて逃げてる犬は多いので、

歯磨きの歌を唄いつつ、楽しくやる!犬の一生は長いから、焦らず嫌がる前にさっちしてやめて、やれそうな時に分散してやりましょ!

②口をあけさせると、しんどいので、少しリラックスして半開きでブラッシングする

 

③逃げる犬は、飼い主さんが怖くて逃げてるので、横寝んねや伏せなど、ブラッシングポーズを教えてやりましょ♥

 

 

追加で

④歯ブラシを噛む犬や

内側をブラッシングするには細めの棒状のものを、

くわえる&離すを練習してみると良いです

 

 

 

ただ、私の経験からは3歳過ぎてると

歯石ゼロでも歯磨きしていても

歯周炎になってしまっている犬も出てくるのは珍しくありません。

 

 

歯磨きされてる犬猫達のの中には(猫さんは使わなくても大丈夫、人のワンタフト歯ブラシだけでオッケーです)、徐々にブラッシングを嫌がるのも出てくるので、「口は綺麗ですね!」と獣医師さんに言われていても飼い主さんがアレ?と思われ当院で歯周病の検査を方もおられます。

 

当院の犬猫の歯周病の予防歯科は歯石を目安にしないで、2歳までにPMTCをスタートしています♥

 

皆さんも、一度犬猫達の口のケアを見直してみませんか?

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Hamilza動物病院

〒662-0928 兵庫県西宮市石在町10-26(用海筋沿い、東三公園斜め前、東町バス停前)

TEL:0798-20-5876

受付時間は診療時間内となります(下記参照)

〈車でお越しの方〉

●駐車場は医院前に2台分のスペースがあります。
満車時は病院前通り(用海通)・病院より北側(日本盛本社の斜め手前)のコインパーキングか、周辺の有料駐車場をご利用ください。
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●もしくは、携帯電話番号をお聞きしますので、公園前にて待機いただく形でお願いいたします。(受付までお申し出ください。TEL: 0798-20-5876

〈運営企業〉

会社名:株式会社 One colza(ワンコルザ)
本社:兵庫県西宮市越水町12丁目11番203
設立:2022年11月17日
事業内容:動物病院の運営等
代表者:渡辺一菜

診療時間(予約診療)
診療&手術
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・診療受付は、終了時間30分前までにお願いします。

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休診日:月曜・祝日


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当院の新着情報ブログや公式ライン、Hamilza動物病院のFacebookページ等でご確認ください。
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新型コロナの対策として完全予約制になっていますのでお気をつけください。
予約診療の時間は上記の通り設定しておりますが、手術が優先となるため、ご予約のお電話をいただいた際に、手術の終了予定時間をお知らせして、ご来院いただく時間を決めさせていただきます。
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