手作り食はササミだけ?

犬猫が食欲をなくしたとき、
特に高齢になって食が細くなってきたとき。

アレルギーで命に関わるような状態でなければ、
手作り食が助けになる場面は少なくありません。

この話を飼い主さんにすると、
多くの方がこう言われます。

「鶏のささみか、魚ですよね?」

確かに無難な選択に思えますが、
実際の臨床では、それだけではうまくいかないことも多いのです。

鶏肉や魚にアレルギーがある犬猫は意外と多い

私は獣医アトピー・アレルギー・免疫学会の考え方に基づいて
食物アレルギーを評価しています。

遅延型アレルギー(リンパ球検査)では、
犬の多くがこのタイプに該当すると言われています。

当院で実際に検査してみても、
鶏肉や魚に反応が出て、
牛肉や豚肉は問題ないというケースは珍しくありません。

この話をすると、
「犬猫に豚肉をあげてもいいんですか?」
と驚かれることもよくあります。

鹿肉なら安全、とは限らない

最近よく使われる鹿肉も、
遺伝子的には豚肉と非常に近い食材です。

そのため
「鹿肉なら絶対大丈夫」
とは言い切れません。

大切なのは
食材のイメージではなく、体の反応です。

栄養という視点も忘れないでほしい

食べ物が原因で
皮膚のかゆみ、胃腸の不調、涙焼けが出ることはあります。

ただ、それが強く問題になっていない場合には、
栄養補給という視点もとても大切です。

低カロリーな
ささみや胸肉だけにこだわらず、

・もも肉
・牛肉

など、
美味しく、しっかりエネルギーが摂れる食材を
選んだほうがよい場面もあります。

この話、耳でも聴けます

ここまでの内容は、
Spotifyで
「手作り食はササミだけ?!」
というタイトルでお話ししています。

文章よりも少しやわらかく、
ラジオのように耳で聴ける内容です。

家事をしながら、移動しながら、
“耳だけ参加”で大丈夫です。

▶ Spotifyのリンクは
コチラ!

まとめ

「手作り食=ササミだけ」
という思い込みが、
犬猫の元気を支える選択肢を
狭めてしまうこともあります。

その子に合った食事を、
一緒に考えていきましょう。