本日は、大阪公立大学で、日本小動物歯科研究会の
開催があり、この勉強会に参加しています。
猫ちゃんの口の中が赤いと、何でも口内炎⇨抜歯!
と言われることがありますが。

日本では、獣医大学では又今も、歯科の基礎授業のカリキュラムがありません。
最近は、大学によってはそれではいけないと、歯科を少し教える処もチラホラのようですが、基本教えられるレベルの獣医師の不足ということで、基本のカリキュラムにも入っていないのが実情です。

なので、歯科の基礎知識が不足し、歯科レントゲンの普及率は10%位なので、それさえも持たず、歯石除去をされたり、ぐらつく歯を抜いているのが実情です。

超音波スケーラーだけなら基本、どの動物病院にもあります。
購入費用も高くても大体30万位までです。
安いのなら、一桁代もあるようです。
当院のは、動物用の歯科デンタルユニットに組み込まれているものです。

歯科レントゲンは、数百万はする高額な機械なのでもっておられたら
ホームページやブログの何処かに必ず載せておられます。
骨が腐ってくる、歯周炎や歯の周りに出来る腫瘍は歯科専用レントゲンが無いと基本発見できませんし、抜歯など治療のやり方も
ぐらつきだけで判断は無理なので、かなり
変わってきます。

歯科専用レントゲン撮影した猫ちゃんの症例だたとえば、今日の歯科の勉強会のタイトルは口内炎!
コレが正常な猫の下顎の歯科レントゲン

昨日、一年ぶりに歯科クリーニングand歯科処置をした
14歳の猫ちゃんの下顎は

 

コレは吸収病巣で、骨と歯が同化してきていて
歯周炎も無いし、抜歯も不要な状態です。
歯科レントゲン無しで、抜歯をしようとしたとしても、出来ない状態なので、歯科レントゲン無ければ、抜こうとすると途中で折れるはずです。

猫の下の奥歯も
コレは右が喉に向かう方

コレは左が喉に向かう方で
反対側の顎になります。


上のレントゲンで一番右の歯が
吸収病巣になっています。
この歯は、抜く必要があり、抜ける歯です。

こんな風に、一本一本評価しないと
口が赤い!だけでは、診断が難しいのです。

このように、関西でも歯科の勉強会をして下さるのは
とても助かります!

最低限歯科レントゲンを買って、勉強して
歯周病と口内炎、併発していることはありますが
きちんと診断して、治療していきたいものですね!