1歳代のペルシャ猫ちゃんとミックス猫ちゃん

飼い主さん同士が姉妹ということで

 

こんなリュックと、バギーに載せて、姫路の方から徒歩と電車とタクシーで来て下さいました

多分、合計片道1時間半はかかられるのではないでしょうか?

 

きっかけは、お姉様のワンちゃんが耳や皮ふが長年悪くて、

痒みも酷く、ご来院して治療して下さったことがきっかけです

 

耳や歯の感染は、歯周病菌は人が子宮や産道で血液を介して、

赤ちゃんの時に

お母さんから、最初に感染することがあることは知られています。

 

犬猫も人も動物なので、歯周病も同じように感染するはずです

 

私は子犬や仔猫の乳歯の治療で生後三から4ヶ月で麻酔をする機会があるのですが

私は歯科を25年間、耳のビデオオトスコープを10年やっているので

その歯科の時に、耳のビデオオトスコープを入れると

既に外耳炎を耳道や鼓膜のあたりに見つけることが

良くあります

 

その為、もしかして耳の感染も、同じように感染しているのでは?と思っています

 

その話しを聞いて、当院の患者さんは2代目の犬猫を飼うと

避妊去勢とかの前に、耳を診て!と麻酔をかけて

治すのが、普通になっています

 

このことを聞いて、そのワンちゃんも耳を治すと皮ふが劇的に良くなったことから、飼い主さんは「子犬の頃からやっていたら、この子は12歳になるまで、こんなに皮ふや耳で長年苦しまなくて良かったのでしょうか?」と聴いて下さり、この2匹の猫ちゃんを遠路はるばる連れて診察に来て下さったのです。

 

1歳のペルシャさんは、歯石も既に付いていて

心配とのことでした。

治療して帰る頃なので、ちょっと不機嫌です

ごめんね!

 

  1. おまんじゅうみたいに、丸っと撮影されていますが、本物はもっと可愛いです!ふわふわです

 

今回、飼い主さんの目の前で

歯垢染色剤で青く(赤と青があり、今青を使っています)染めたのですが、撮影忘れました!

 

その後治療用のデンタルユニットで先のデンタルチップを交換して

・スケーリング

プロービングして歯周ポケットチェック

 

・ルートプレーニング

・ポリッシャーでポリッシング

舌の横の内側が、割と歯周炎になりやすいので

です。猫は奥に唾液腺のでる膨らみがあるので、

そこも盲点です

 

 

猫は吸収病巣も多いのと、初診なので

 

歯科レントゲンで歯槽骨のチェックするのを、防御服を着て貰って

一緒に体験していただきました

これは、前日の猫ちゃんの歯科レントゲン撮影です

今回、とてもステキな歯科レントゲンが撮影出来ました。

上は1歳一ヶ月の猫ちゃんの下の顎と歯の写真

 

下は1歳10ヶ月位の猫ちゃんのです

 

大きな犬歯の真ん中の黒いのは歯髄といい、歯の神経と血管の場所です

若い猫は、中が太くて、歯の根の方も開いています

永久歯がまだ、完成していない成長中なのです

猫ちゃんは、壁に激突して犬歯を折ることがあります

 

 

若い猫ちゃんが、歯を折ると、早期に歯から感染が

顎の骨まで行って、歯の成長も止まってしまうことがあります

その為、折れたら速、特殊な方法で歯を成長させるような

処置をしないといけません

 

歯の成長が終わったあとは、折れたら

人が虫歯とかで、歯に穴があいたら良くやるように

感染した歯の歯髄を取って、消毒して

詰め物して、蓋をするという

歯内療法をやれば良いのですが

 

まぁ、折らない方が何よりですが

猫ちゃんは、壁にぶつかることがあるので

飼い主さんにはとめようなく、仕方ない場合がほとんどです

 

今回、予防歯科をやり2匹とも

歯石や歯垢はありましたが歯肉炎だけで、

歯周炎にはなっていませんでした!

 

 

これでほぼ生まれたときの状態戻ります

 

当院では、犬も猫も

歯周炎にならないよう

歯磨きしてても、して無くても

1歳から、遅くても2歳半までに

 

予防歯科をスタートして貰っています

 

今回、他院からの患者さんでしたが、

歯耳る座とかけて、Hamilza動物病院として

とっても嬉しい!

初の外部の若い猫ちゃん達の予防歯科と耳検診が出来ました♥

 

 

遠路はるばる、お母さん達ご姉妹で来て下さいました

 

麻酔してにはなりますが、

予防歯科ケアは、歯磨きしても

して無くても人と同じように

三ヶ月から6ヶ月、またはせめて1年に一回は

継続させていただき

歯肉炎レベルでストップしたいと思っています

 

当院では、歯科は25年やっていて

昨年度亡くなった猫ちゃんは、19歳位まで仔猫の頃から

やり続けに、前の私の勤めていた動物病院のあった場所から

1時間位かけて通院してきて、治療しつずけ、歯磨きもして

世界一歯の綺麗な猫ちゃん!と思える猫ちゃんでした!

 

他の飼い主さんのワンちゃんも、前の動物病院から

一生を終える直前の、麻酔かけられなくなるまで

最高齢は犬は20歳、猫は23歳まで

して下さいました

 

 

実際、させていただいてきて

麻酔って、案外高齢でも安全にかけれるもんだな

歯って、耳って守れるもんなんだなと

勉強させていただきました

 

 

今回、予防を目指す当院として

理想の形となりました!

 

ありがとうございました!