歯や耳のビデオオトスコープ検査や治療をしていると、欠かせないのが
全身麻酔&局所麻酔

以前こんな動画を撮りました

 

麻酔は、何回も、何歳になってもかけられるとは感じています

歯科検査や治療だけなら、年に1回から2回、多くて3回位だったのが
飼い主さんからの要望で
(そのいきさつは
、ブログの何処かに書いてあるので見てみてください)
耳のビデオオトスコープ検査&治療をスタートして11年目!
耳は、まさに細菌やカビの増え方に対抗する為には、洗浄と薬と菌との闘い!
歯はまだ、唾液や歯磨きという援軍があるので、マシな気がしますが
耳は、袋小路なのと、耳に無麻酔で
又は麻酔しても、ビデオオトスコープ無しで洗浄液入れて洗浄するのでは鼓膜や耳の壁の状況が拡大して
観察出来ないので、きちんとビデオオトスコープで見ながら洗浄液入れて吸引したり、鉗子で鼓膜に落ちた毛や分泌物を採らないと無理だな(^_^;)
と判ってからは、麻酔しないと耳も救えないんだなと感じています。
当院は開業して16年め
13年前位に、まだ耳のビデオオトスコープをやっていないころ
知り合いの獣医さんから
紹介された、とても重症の歯周病だった保護犬の歯の犬の飼い主さんが、歯石をとって歯を抜いただけなのに、こんなに費用がかかるなんて!他院の値段と違う!ととても怒られたことがあり、費用も払って貰えなかったことがありました。
そこから1時期
かかりつけの患者さん以外は
歯科をやらないとホームページに
書いていた時期がありました。
かかりつけの私の定義は、当時は
ワクチンやフィラリア予防など
ずっと来院されていること?位の
定義だったのですが
そうすると、当時は関西も歯科をやっている動物病院は数少なかったのもあり、何と関東の他院まで行かれ無麻酔の歯石除去をされて、酷くしてしまったワンちゃんがおられたのです。
その後、患者さんを診療をお断りするのは良くないとアドバイスも受け
、ホームページでその文言を消した後、この飼い主さんが私のホームページを見て来院して下さった時の動画がコレでした。

今このワンちゃんは、途中耳の具合も悪くなってしまい、心臓や腎臓も悪くなってきて、早めに耳の手術も可能ならしていただけるよう、

栃木県の犬猫の耳の病院まで行っていただきました。

先生のおかげで、耳の手術は回避出来たそうで、 13歳の今も心臓はここから車で1時間半位の地元で検査投薬を受けつつ、歯は当院で年に2回はPMTCを麻酔して受け、耳は毎月?か隔月くらいのレベルで麻酔して検査治療をされています

地元の動物病院でも点滴して、

毎回、歯や耳の治療の時も、モチロン腎臓を守る為に点滴しながら麻酔はしています。

あとは、当院では麻酔アレルギーの一つの可能性として、プロポフォールという静脈麻酔は、大豆アレルギーのある動物(人も)にはアレルギー症状が出る場合があるので

当院では、皆さん食物アレルギーの検査をしているワケでは無いのでプロポフォールは使わないようにしています。

ワクチンアレルギーも食物アレルギーの観点から、私も含めて獣医アトピーアレルギー免疫学会に加入している先生達は、学会で教えて貰うので、獣医アトピーアレルギー免疫学会に加入している獣医師は約200人なです。

なので、約一万人いると言われる、小動物開業獣医師の2%なので

圧倒的少数民族!

なので、学会以外の獣医師の先生達とは、共通の感覚では無いとどうしても感じてしまいます。

なぜ、獣医の皆さん入らないの?と

思われるかもですが、

獣医アトピーアレルギー免疫学会は日本だけなのです。

でも今では日本の犬猫のアレルギー検査のシェア8割を占める動物アレルギー検査センターのIgEとリンパ球検査は、獣医アトピーアレルギー免疫学会の会長さんが、やっている検査なので、私の願いは日本の獣医さんには、ウチの(自分が入っているだけなのですが)学会に、日本の獣医さん達皆さん入っていただけたら、共通の会話ができて良いのになと思っています

勿論、麻酔アレルギーと言われることはプロポフォールだけの麻酔アレルギーでは無いとは思っています。

なぜなら、私は小学生から大学位までは、キシロカインと呼ばれる局所麻酔のアレルギーで、何回もアナフィラキシーショックを起こしていたから

 

でも、昔はキシロカインに他の薬剤?が入っていたそうで、今は入っていないのが販売されだしたそうで、私は局所麻酔のキシロカインを歯の治療とかで使えるようになったのです

薬品会社もお医者さんも、作って使ってみないと判らないことも多いとは思っていますが、色々なことがありますね。

私は幸いなことに、25年以上歯科を、11年間耳のビデオオトスコープをやってきて、

それまでも、避妊去勢以外に胃腸や膀胱、肺の手術とかもやってきましたが、やらないと必ず死ぬ、手術しても亡くなる可能性のあるという状態の犬猫以外の、特に歯と耳では

毎日1から最高5件の麻酔をするのですが、基本全て日帰りですが

麻酔して覚めて、さぁ~飼い主さんのお迎えだ!という時間に突如

脳神経状態に異常をきたし、亡くなった一匹のワンちゃんと、数日後膵炎で亡くなった猫ちゃん以外は、

亡くなったことがありません。

麻酔が上手なんですね!と言われることもありますが、麻酔の上手下手とかは、良くわかりません

普通に、犬猫の状態を観察して鎮静や麻酔の薬を組み合わせているだけです。

あとは、自分やスタッフ達も

良く寝て、動物達の小さな変化を身体で受け止めて対応できるようにしています

来月は、東京で

獣医顎顔面口腔外科研究会と獣医麻酔外科学会が(内視鏡学会もだったかな?)共同開催されるので

参加してくる予定です

https://www.jsvas.net/conference/2024_108th/announcement/index.html

動画で参加可能な授業とそうでない授業があり、

私が所属している

獣医顎顔面口腔外科研究会は

リアル授業&発表しかないとのこと。

他の先生達とも、久々リアルで

直接お話し出来るので、6月21日金曜日から参加してきます!

皆さんの、麻酔への不安は

永遠に消えないと思いますが

我が家のイヌ2匹の・ネコ2匹達は、

歯と耳では大変なことにさせたくないと、毎月か、最低3ヶ月毎にはかけて歯と耳をやっています

イヌは11ヶ月と13歳の2匹

猫は16歳の姉妹猫です

元気で長生きさせたいから

犬猫の健康寿命は歯と耳!

をモットーにやっています

不安な方は、当院の常連の

飼い主さん達に

直接お聞きになるのが1番だと思っているので、もし偶然出会ったら

お聞きしてみてください。