この前の土曜日 14歳のジャックラッセル のウオッカちゃんが 広島から来てくれました

飼い主さんによると どうも 今年になってから歯が痛そうだということです

当院には2歳の若い時に硬い蹄を噛んでて上の奥歯を折ったことから  当院に宝塚から来られました

当院では歯の神経を抜いて詰め物をして治療しました

 

そこから 途中 広島に転居されましたが年に1~2回 的に来院してくださり、歯の治療をされていました

丁寧に歯磨きもしてくださっていたお家でしたが 昨年からは 歯磨きができなくなっていたそうです

定期的な治療の予定日までには,まだ時間があったのですが 、今回さすがにこれは歯が痛そうということで 急遽 来院 されました

この ウオッカちゃんは、もう12年間体的的に通院されてることもあって、来た時はいつもは私たちを 喜んで 見つめてくれたり

、院内を色々探索したりき病院が好きな子だったのですが 、その日はどうも 私たちのことがよくわからないみたいで、

家でも留守番ができなくなっているそうで,院内で治療前後も珍しいことにずっと吠えていました

 

当院では歯科ケアのときに、飼い主さんに希望をお聞きして、一緒に耳のビデオとスコープで耳の鼓膜を見ることをさせていただいています

今回も、両方希望してくださったので

ます 歯を見てみると前歯の下が1本折れて歯周病にもなっていました

飼い主さんに、ご連絡し歯を抜く処置をさせていただきました

 

その後 耳も見てみると なんと 鼓膜にたくさんの毛が突き刺さっていました

幸いなことに穴は開いていませんでしたが、 2023年度の耳の研究会 vep で 栃木県の犬猫の耳の動物病院の 臼井先生が認知症と思われた犬猫達に、

ビデオオトスコープ療法を実施し、鼓膜に耳の毛が刺さっていた犬猫たちを治療してみると、なんとめまいや 認知症と思われる行動がなくなったという報告がありました

 

私も、ウオッカちゃんが前のように元気になってくれますようにと、耳の治療をさせていただきました。

ユーチューブにまとめてみました。

 

https://youtu.be/W3_Kq21llyc

 

すると帰りには近くの西宮浜で元気に 運動してから 車内ではぐっすり寝て帰ったと

ご連絡がありました。

そして 次の週、歯の処置の点検に来院していただくと

いつもの あの 元気お転婆なウオッカちゃんに戻っていました

やった 本当に嬉しかったです

 

たかが鼓膜の毛  されど 鼓膜の毛

ですね。

そんな犬猫の症例は実は もっと沢山いると思っています

めまいがあると、前庭疾患と名がついて終わり

高齢な犬猫が 少し様子がおかしいと 認知症

それで良いのでしょうか?

脳や中耳だけが原因ではない

めまいや 認知ではないのではないか

という症例が きっとあるはずだと

私も思っています

 

栃木県の犬猫の耳の動物病院の 臼井先生がおっしゃっていたことは本当だったんです

耳の鼓膜に毛が刺さっている子がみんな 目眩 や認知症のような行動を起こす わけではありませんが

十分に可能性はあると思っています

飼い主さんはたまたま 歯の治療に 来院してくださったのですが同時に耳のビデオとスコープによる検査と治療によって認知症と思われたこのジャックさんのめまい 認知行動も治ってくれたと思います

飼い主さんは年に1回の歯の治療でいいと思っていたけれども、耳のビデオオトスコープをうけて本当に良かったと言ってくださいました。

そして、 これからは もう少し 頻繁に歯の治療に 来院 したいと思いますと言ってくださいました

14歳なのに です

当院で歯の治療を受けてくださった犬の飼い主さんたちは先生 歯の治療しないと長生きできないですよね だからやりますと言って何歳になっても 麻酔がかけられる限り LINE してくださいます

当院での最高齢は犬で20歳猫で23歳です

高齢になって歯の悪いことに気がついて 抜歯 を何時間もかけて大変な手術をするよりは毎年 コツコツと 予防しかを繰り返し

例えそれが麻酔をかけたとしても 当院ではそれが長生きで健康寿命を伸ばすことになっていると断言できます

 

 

歯石を目安にしない歯の治療

そして、耳のかゆみや 外からや 手持ちの耳鏡による耳の汚さ

をあてにしない 耳ビデオオトスコープ検査を!

私は歯周病箘が母親の体内で、血液感染するように

耳の箘も同じように 体内で、もしくは

生まれた直後に、母親の皮膚の箘が、

耳についてしまって 鼓膜の方まで

箘が感染してしまうのではと 疑っています

なので、できるだけその箘を

早くから発見して、コントロールすると

一生健康でいられるのでは

と思って、ここ11年間歯と耳をやってきました

 

 

当院では、耳のビデオオトスコープは生後半年位に

当院では1歳半から2歳半までに最初の歯の治療 検査を受けていただきます

そして人間のように  3ヶ月から6ヶ月おき 飼い主さんによっては12ヶ月おきに歯の治療を受けられる方もいられちゃいますが

歯磨きをしていても予防しか受けに来る それは人間でも同じ犬でも同じ猫でも同じ 私はそう思ってやってきました

もう 歯の治療を始めて25年間 この病院を始めて15年前の病院から LINE してくださって 2代目 3代目のワンちゃん猫ちゃんもおられます

うちの犬や猫にして欲しいことは 飼い主さんたちにも!

健康寿命 を一緒に伸ばしましょうね!